「疲れて帰ってきて、ソファでテレビを見ていたら……気づいたら朝だった」
そんな経験、ありませんか? 一見「よく眠れた」ように思えるこの“寝落ち”ですが、じつは睡眠の質という点では、かなりもったいない眠り方なのです。
今日は、書籍『快眠法の前に 今さら聞けない 睡眠の超基本』(柳沢正史 監修/朝日新聞出版)の内容をもとに、寝落ちがなぜ良くないのか、そしてどう習慣を見直せばよいのかをお話しします。
寝落ちで眠りの質が下がる、4つの理由
1. 照明がついたままで、明るい
寝落ちしてしまう場所は、たいてい部屋の電気がついたまま。明るい光は眠りのホルモン(メラトニン)の働きをさまたげ、眠りを浅くしてしまいます。
2. 体が横になっていない
ソファや椅子で座ったまま眠ると、体は完全に休息の姿勢になれません。体をしっかり伸ばして休ませられない——これは回復にとって大きな損失です。
3. 寝床ではないため、体の各部位に負担がかかる
ベッドや布団は「体を支えるための道具」です。それ以外の場所で眠ると、首・肩・腰など、特定の部位に負担が集中します。朝起きたときの体のこわばりは、これが原因かもしれません。
4. テレビなどがついたままで、音が鳴っている
音も脳を刺激し続けます。眠っていても脳は音を拾っているため、深い眠りに入りきれません。
お風呂での「うとうと」は、さらに危険です
疲れているとき、湯船のリラックスタイムでついウトウト……という方も多いのですが、こちらは睡眠の質以前に安全面での注意が必要です。
- 溺れる可能性がある——もっとも重大なリスクです
- 脱水症状を起こす——入浴中は思う以上に水分が失われます
- 体温調節が乱れる——のぼせや、その後の体調不良につながります
お風呂は気持ちよく、うとうとしやすい場所だからこそ、「眠くなったら早めに上がる」を徹底なさってください。
対策:眠くなる「前」に、準備を終えておく
では、どうすればよいのでしょうか。答えはシンプルです。
眠くなってから寝る準備をするのではなく、先に準備を済ませてしまうこと。
- ソファに座ってテレビを見る前に、歯磨きを済ませる
- くつろぐ前に、パジャマに着替えておく
- そのうえで、早めに寝床に入る
こうしておけば、うっかりウトウトしても「あとはベッドに移動するだけ」。寝落ちの被害を最小限にできますし、そもそも準備が済んでいると、素直に寝床へ向かいやすくなります。
そして何より——「疲れが溜まっているな」と感じる日ほど、早めに寝床につく。これに尽きます。疲れている日こそ、ソファではなく、あなたのベッドがあなたを待っています。
まとめ
- 寝落ちは「明るい・横になれない・体に負担・音がある」の4点で睡眠の質を下げる
- 入浴中のうとうとは、溺れる・脱水・体温調節の乱れという安全上のリスクがある
- 対策は、くつろぐ前に寝る準備を終えておくこと
- 疲れている日ほど、早めに寝床へ
眠りの質を上げる工夫は、眠りを誘う、寝る前の5つの習慣や眠れないときの対処法9つでもご紹介しています。あわせてご覧くださいませ。
今夜はソファではなく、あたたかい寝床でおやすみくださいね🐑🌙
この記事は書籍からの学びと運営者の経験にもとづく一般的な情報提供であり、医療行為や診断に代わるものではありません。強い眠気が日中も続く場合は、専門の医療機関にご相談ください。

